【韓国語】「よく食べるね」は褒め言葉?
韓国に初めて留学したときのこと。周りの人たちから食事の際に「よく食べるね(잘 먹네~)」と言われるたびに、“これって褒め言葉?それとも食べすぎってこと?”と戸惑った記憶があります。
今日は、このフレーズに込められた韓国独特のニュアンスについてお話ししたいと思います。。
韓国留学中に感じた“複雑な気持ち”
韓国での留学生活中、チェーン店ではないようなご飯屋さんで食事をしていると、食事を提供してくださる店員の方から「あなた本当によく食べるね〜(아가씨 진짜 잘 먹네~)」と言われ、サービスをいただいたことがありました。
当時はその言葉を聞いたとき、「え?それはどういう意味?」と疑問が浮かびました。
そしてそれ以降もその言葉を言われる場面が何度かあり、「なんでよく言われるんだろう。私が食べ過ぎってことかな?」と少し心がチクッとするような気分になることがありました。
正直なところ、日本では「よく食べる」というフレーズが必ずしもポジティブな意味だけで使われるわけではないですよね。
「食べすぎている」や「太ってしまうよ」なんてニュアンスが含まれている場合もあります。そのため、韓国でも同じような意味で言われているのではないかと勘違いしていたのです。
そしてその当時の私は、実際今より若くそのような言葉に敏感に反応してしまう年でもあったので、余計にこの言葉の意味がどんな意味なのか、考えていました。
実際は“褒め言葉”だった!
後々になってわかったのですが、韓国での「よく食べるね」という言葉は、ネガティブな意味ではなく、むしろポジティブな意味を持つフレーズだったのです。
韓国では、食事を大切にする文化が深く根付いています。
挨拶として「ご飯食べた?(밥 먹었어?)」というフレーズをよく使うくらい、食事に対して大切に思う気持ちが言葉にも表れているほど。
特に家庭や職場、友人との食事の時間は、単なる“栄養補給”以上の意味を持ち、コミュニケーションの一環とされています。そのため、食事を美味しそうに食べる姿を見ると、相手に対して好意的な気持ちが芽生えるのです。
「よく食べるね」という言葉には、
- 見ていて気持ちがいい
- 美味しそうに食べている
- ちゃんとご飯を食べていて安心する
というようなニュアンスが込められています。
このニュアンスに気づくまで、私はずっと心がモヤっとしていたのですが、今ではこれが言われて嬉しい言葉になりました。
そして、私が実際に韓国の方と過ごしていて思うのは、この言葉はどちらかというと年上の方から言われることが多いということ。
例えば、外食をしている時お店の店員さんや、近くに座っている方などから言われることも多々ありました。(少し話が違いますが、韓国では知らない人に話しかけられることが多かったです。笑)
「よく食べる」という言葉は純粋な褒め言葉。
決して「食べすぎ」「太っている」などの否定的なニュアンスはありませんので、ご心配なく^^
よく食べるねと言われた時の返し方
まだこの言葉のニュアンスを理解する前、「よく食べるね」と言われた時はいつも「そんなことないですよ(아니예요~)」と返していた私。
最近では
- そうですか?本当に美味しいです〜(그런가요? 진짜 맛있어요~.)
- そう言ってもらえて嬉しいです (그렇게 말씀해주시니 기분이 좋네요.)
このように返答をすることが多くなりました。
この言葉の本当の意味を知ってからは、自分もそう言われたことが嬉しいというようなニュアンスで返答をするようにしています。
もちろん「ありがとうございます(감사합니다.)」と言ってもいいのですが、ここで一言付け加えるとさらに韓国の方との会話が広がるかもしれません!
韓国での食に関する文化は面白い!
この体験をきっかけに、私は韓国の食に関する文化に興味を持つきっかけとなりました。
さらに、その文化を理解することでさらに韓国生活も楽しく、豊かなものになったと感じています。
私が今まで韓国に関わりながら生活をしてきて、まだまだ食に関するエピソードはたくさんあるので、少しずつブログに書き残していこうと思います。
もし韓国で「よく食べるね」と言われたら、それはあなたの食べっぷりを褒めてくれている証拠です!その言葉に込められたポジティブな気持ちを受け取って、韓国の食文化を思いっきり楽しんでいただければと思います。^^
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!